「あるく みる きく」の古書を入手

あるく みる きく
あるく みる きく

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

昨年末に古書でみつけました。
「あるくみるきく 153 漆かき見聞記」
書籍情報:近畿日本ツーリスト,1979年11月発行
「あるくみるきく 127 うるし風土記・阿波半田」
書籍情報:近畿日本ツーリスト,1977年9月発行
「あるくみるきく 228 越前漆器を訪ねる」
書籍情報:近畿日本ツーリスト,1986年2月発行

本も大きさはB5程度、30ページ前後の薄ぺらい本ですが内容はぎっしり詰まってます。

「漆かき見聞記」は宮城県二戸の漆かき職人砂森氏の下準備から伐採までの記録が詳細に書かれています。

「うるし風土記・阿波半田」の竹内さんは一度だけ会ったことがありますがこの本の取材時期から一人で頑張って活動していました。

「越前漆器を訪ねる」の内容は大野の木地屋(ろくろ)と河和田の塗師の取材です。

どの本にも共通していることですが、「人手不足」「漆かき職人・木地屋・塗師へのしわ寄せ」など漆器の衰退は30年も40年も前から問題になっております。
今も解決されていない問題ですね。

壊れないでエプソン

会社のプリンターは10年来ヒューレットパッカードです。
文書や宅急便の送り状印刷等、毎日お世話になっています。

3台目は昨年10月に購入したのですが、今年に入って突然ガリガリ・バキバキ・ギーっと悲鳴を上げながら印刷してくれるようになりました。
そして最近は、印刷結果が前後左右にずれるようになりました。
何度調整しても直らず、
「あぁ、逝ってしまったのねHP」
という結論に至りました。

わずか4ヶ月の命でしたが修理するより新品を買ったほうが安いのでアマゾンでポチッ。

買いました!
エプソンの5,000円ぐらいの安い奴!
インク4色より安い奴!

壊れないでエプソン。

誠に心苦しいのですが・・・

平素は、当ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。

「送料無料」廃止のお願い

平素は、当ショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。

弊社では4月より適用される消費税率8%には価格据え置きで対応してまいりますが、送料については宅配業者より価格改定を提示されているため、「15,750円以上送料無料」が不可能な状況でございます。

付きましては誠に不本意ながら4月1日より「送料」」は実費でお願いいたします。

長年のお引き立てを賜り、このようなお願いを申し上げることは誠に心苦しいことですが、なにとぞ事情をお汲み取りのうえ、今回の決定をご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

半田漆器

半田漆器最後の塗師・竹内久雄氏が亡くなりました。
現在、後継者はおらず、江戸時代から受け継がれた伝統の技術が途絶えることになります。

徳島県の北西に位置する町、つるぎ町。
2005年に半田町、貞光町、一宇村と合併してつるぎ町となりました。半田そうめんが有名です。

ここに伝統工芸として「半田漆器」があります。
半田漆器は、江戸時代の享保年間(1716~1736年)から約280年の歴史をもつとされています。
最盛期は明治時代中期です。
半田の人口の約1割にあたる800人余りが漆器関連の職人として働き、九州や東京にも販路がありました。

その漆器作りが栄えたのも昭和初期まででした。
陶器やプラスチック製品が出回り始め、高度経済成長期には、全国の漆器産地と同様に、プラスチック製品に市場を奪われました。

1947年に塗師として家業を継いだ竹内氏でしたが、東京オリンピックが開かれた1964年に一度廃業し、旧半田町役場に就職しました。漆器作りから遠ざかりながらも、町誌の編集で半田漆器の研究に情熱を注いでいました。

1989年に塗師に復帰、漆を一度塗っただけの荒物といわれる大衆漆器が主流だった半田漆器に、新たな息吹を吹き込もうと、漆を7、8回も塗り重ねる高級品作りを始めました。

伝統の灯を絶やさぬよう、後進の育成にも力を注ぎましたがうまく行きませんでした。

漆器に興味を持ち、竹内氏の工房を訪ねたことがある町内の有志が、竹内氏の技術を記録した映像の整理や残された作品の展示会を検討しているそうです。
半田漆器の歴史を伝える資料として後世に残し、いつか新たな塗師が現れたときに役立ててもらえればとのことです。

後継者が出来なかったことはさぞかし残念だったと思います。
謹んでお悔やみ申し上げます。

和食

「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に決定される見通しになりましたね。

これを機に、和食を盛る「漆器」も見直されるといいですね。

試作品 遊山箱

遊山箱 1

遊山箱 2

遊山箱 3

遊山箱 4

遊山箱 5

遊山箱 6

遊山箱(ゆさんばこ)は徳島県だけに古くから伝わる特別なお弁当箱です。

野山への行楽(遊山)や雛祭りの弁当箱として主に子どもたちが使った三段重ねの重箱です。
桃の節句や菖蒲の節句等に子供たちは山や海、野原へ遊山をする風習があり、その時に利用されていました。

今はその文化もなくなってしまいましたが、数年前に遊山箱の伝統を復活させる活動が行われていました。

当時、弊社でも試作してみましたが、器が小さすぎて実用性がないんじゃないかということで敢え無くボツになりました。

その後、弊社商品の重箱を使い、やや大きめの遊山箱(下げ重)として販売しています。

あ~、ショック

先週あたりから四国地方で全然降らなかった雨がつじつま合わせのように降っています。

特に今日は台風17号から変わった温帯低気圧の影響で、四国や中国、近畿では大雨となっています。

乾燥室の天井が雨漏りしてしまい、先日乾燥し終わった木地の半数が濡れてしまいました。

豪雨は何度も経験してますがこんな事は初めてです。

乾燥のやり直しです。  _| ̄|〇 ガク

切り旬

食べ物に旬があるように、木にも「切り旬」があります。
だいたい、秋の彼岸~春の彼岸ぐらいまでです。

春に新芽がでて枝葉に養分がゆくために水を上げている時期には切りません。(夏場でも市場に栃が出る時がありますが、あまり良い木はありません。いちど買って失敗したことがあります。)

「新月伐採」といって冬場の新月の時期に伐採されたものは非常にいいそうです。ヨーロッパでは当たり前みたいです。(法隆寺も新月伐採の木を使っているそうです。)

弊社も冬から春の間に栃の木の注文購入をします。
東北地方の栃です。白くて柔らかいので加工しやすく、木彫には最適と思います。

今年は雪解けが遅かったので仕入れに時間がかかり、原材料の乾燥がやや遅れています。

あと数ヶ月で仕入れの検討時期が来ます。

香川漆器

給仕盆 裏

時折こんな問い合わせをいただきます。

「給仕盆の裏がガタガタで仕上げが非常に悪いのですが・・・・。」
「裏の筋が欠けているので交換してください・・・。」
などのお電話やメールです。

これは当社の製品「給仕盆」の裏です。
筋がたくさん入っていますが、「がら筋」と呼ばれています。
刃物で引掻いたようなキズは敢えて着けられています。

この「がら筋」もそうですが、香川漆器独特の木地つくりの桟俵(さんだわら)という渦文様は仕上がった後の陰影を楽しみます。

陰影が顕著に現れるのが「象谷塗」です。
創始者・玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)の名を取り「象谷塗」と呼ばれています。
木地に漆の塗りを繰り返し、最後に池や川辺に自生する真菰(まこも)の粉をまいて仕上げます。
民芸的味わいが深く、使い込むほどに“つや”が出て渋みを増す特徴があります。

日本全国にはたくさんの漆器産地があります。

香川漆器もよろしくお願いします。